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今回は昨年から発売したダイヤモンド砥粒含有ソフトメディアD36についてです。 HPにも記載してますが、D36は超鏡面仕上乾式用ソフトメディアで、バフでは困難な場所も研磨でき、バフ研磨以上の光沢が得られる画期的なメディアです。 また、切削力は低いので地金の研磨ロスも殆どなく、比重も軽いため微細な製品も変形などありません。 まず、最初に下記の画像をご覧ください。 左は平面状の硬質金属を中仕上げした状態の40倍拡大写真です、この状態で仕上げ用ソフトメディアで研磨したものが中央の画像となります、肉眼では鏡面に見えるのですが40倍で覗くと研磨目が残っていることが解ります、同じ条件でD36で研磨したものが右の画像です、全く研磨目が残らず40倍に拡大しても鏡面状態であることが確認できます、白棒の#8000で研磨した場合でも光沢度は1000を超えませんので中央と右の画像の中間あたりの状態と思われます。 まだまだ知名度が低いのですが、ありそうでなかったダイヤモンドメディア、これからのバフ仕上の観念が変わるかもしれません。 D36はとても比重が軽くチップトンの2槽式《磨》だったら1kgあれば足ります、コンパウンドや水も使用せず、研磨力の寿命も非常に長いのでとても経済的です。 D36メディア使用できるのは遠心バレルに限ります、他のバレルでは使用できません、これはメディアの比重が小さく切削力も少ないためです。 回転バレルで試験しましたが逆にクルミ母材の油分が製品に付着して黒ずんでしまいました。 発売以来、大勢の方に購入いただいていますが実際に条件を変えて宝飾品を研磨してみました、画像の左が研磨前で右がD36研磨後になります。 ①②は同じワーク(シルバー)で全体をトリポリK-1にて粗中研磨したものをD36で研磨 ※研磨時間の経過とともに鏡面が得られた、トリポリK-1よりも粒度の細かい研磨剤で中仕上げすれば更に効果が得られる。 ③④は同じワーク(プラチナ)でリングの腕部分を白棒#1000にて中研磨したものをD36で研磨 ※完全に鏡面が得られた、石付きのまま研磨できるので酸化して変色した製品にも使用できる。 ⑤はキャスト上りを磁気バレル研磨したものをD36で研磨 ※分かりにくいが星形の内部を見ると、磁気バレルでは凸部分しか研磨されていないがD36ではキャスト肌は残るものの凹部分も研磨されているのが確認できる。キャスト上りの状態で最初に磁気バレル研磨するのであれば磁気バレルよりも優秀。 ⑥はキャスト上りを(シルバー)リングの腕部分を#400のロールサンダーにて粗研磨したものをD36で研磨 ※光沢は得られるが拡大してみると研磨目が残る、やはり切削力は低いので深いヤスリ目は除去できない。 ⑦は実際に使用して傷ついたもの(シルバー)をそのままD36で研磨 ※⑥同様光沢は得られるが拡大してみるとこすり傷は除去できるが深い傷は傷中まで研磨されているが傷目は残る、肉眼では新品仕上げされているので艶出しとして使用できる。 ⑧は古び加工したキャスト上りの(真鍮)上体のままD36で研磨 ※手元にあったので試しに研磨した、ほぼキャスト上りの状態だったがご覧の感じとなった、傷は傷なりに研磨されました。 まだまだ色々なワークを試してみたいのですがD36は期待通りの結果が得られました。 最終仕上げを望む場合は中仕上げ以上を施した状態で研磨してください。 キャスト上りの凹部を研磨するには表面を中仕上げを施しD36で研磨すれば仕上と同時に研磨可能です(磁気バレルは不要になります)。 今後は真珠やメノウやヒスイなどの半貴石の研磨、超硬やステンレス、チタンなども研磨していきたいと思います。
2020-02-21 13:48:21
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